大和レジデンスオーナーの独り言 (24) 3・11あれから2年
あれから2年。死者1万5881人。関連死者数を含めると2万851人。
避難生活者31万5000人。巨大地震。巨大津波。原発事故。人類史初の
複合災害。未曾有とかいろいろな表現見聞きしたが、改めてこうして並んだ数字を見て凄まじい
としか言いようがない。
あの日目にしたテレビの映像は今でも、脳裏に鮮明に焼き付いている。むしろ日が経つにつれ鮮明になってきたと言っていい。正直なところリアルタイムで見た映像はまるで特撮映画を見ているような「これは現実に起きてることなのか?」不思議な感覚にとらわれていた。
しかし数日後避難所での被災者の人達の姿を見た時から津波の映像は現実のものとなった。
2年経って徐々に復興が進んでいるという嬉しい話も聞くが、大半はあの日以来時間が止まったままか、少しばかり時計の針が進んだばかりだろう。
原発事故の収束作業も一進一退だ。11月には4号機の燃料棒を取り出せるまで進んでいるらしいが
1~3号機は放射線量が多くて本格作業が手付かずの状態だという。技術開発の取り組みを含め、廃炉まで30年以上かかるという。
長過ぎる。それまで避難している福島の人達は放射能のない安全な故郷へ帰れないのか。
高齢の方は亡くなってるし、放射線量が減って故郷で一日も早く仕事をと福島へ帰郷している人達の頑張りの腰を折るような話である。
今まで地震、台風様々な災害があったが、日本人が今回ほど他人の痛みや悲しみを自分のものとして考えることが出来た事はなかったのではないか。
3・11以後、ライフスタイルや価値感は変わったか?
この質問はナンセンスである。
とにかく私達は3・11を知ったのだから。
今日はアンソロジーはオケラであった。でも今日は当然だろう。
きっとみんな家で「3・11あれから2年」をそれぞれの胸にかみしめてるに違いないから。