カラオケ喫茶アンソロジーノート (15) 五月の歌
五月の季語は新緑、青葉、薫風、五月晴れ、初夏等のように木々が芽生え
たくましく生命力に溢れる季節であり童謡「こいのぼり」に代表されるように青空と雲と吹き抜ける風といった明るくさわやかな歌が多い
しかし新入生や新入社員等がゴールデンウィーク開けに「五月病」になったりする
季節でもあり悩みや寂しさや様々な心の葛藤を歌った歌もある
五月の別れ
( 作詞・作曲 井上陽水 )
風の言葉に諭されながら別れゆく二人が五月を歩く
木々の若葉は強がりだから風の行く流れに逆らうばかり
鐘が鳴り花束が目の前で咲きほこり残された青空が
夢をひとつだけあなたに叶えてあげる
いつか遊びに行きたいなんて微笑を浮かべて五月の別れ
月と鏡はお似合いだからそれぞれに憧れ夜空を眺め
星の降る暗がりでレタスの暗がりでレタスの芽が芽生えて
眠りから醒めながらも夢をひとつだけあなたに叶えてあげる
果てしなく星たちが訳もなく流れ去り愛された思い出に
夢をひとつだけあなたに残してくれる
「五月の別れ」という題にとても新鮮な響きをかんじた。
「別れ」という言葉はあまり五月と結びつかない。三月でも九月でなく。
愛しあった二人が五月に別れる。でもそこには涙も憎しみもない。
去りゆくかって愛した人との想い出を胸に秘め相手の幸せを願うのでしょうか
それとも…あなたの夢をひとつだけ叶えるとは?…
