大和レジデンスオーナーの独り言  (49 ) 四国遍路と世界遺産

AKBから始まった四国遍路と世界遺産も今日がラストです。

遍路文化が普及してきたせいかどうかはわからないが、歩き遍路が随分と増えて

きた。( 善通寺への車の参拝もゴールデンウィークや祝祭日は数珠繋ぎだ )

若い人が目立つ。女の人も多い。外国の人も増えてきた。私は家から往復10キロ

程の73番札所出釈迦寺の奥の院である禅定寺まで時々ウォーキングをしている。

急な登りで初めての人は根を上げるが、そこでたくさんの「お遍路さん」と出会

い話もする。若くても熱心に読経をする人もいるが、スタイルは遍路姿だが信仰

心とは無縁の人もいる。納経帳に墨書き、朱印して貰うのもいわば「スタンプラ

リー」の感覚なのかもしれない。オランダ人の女性は二度目の四国遍路と言って

いたがクリスチャン故決して手を合わす事はない。心に帰するものがあったのだ

ろうが千キロ以上の道のりを女性一人で旅が出来る場所は世界中探してもないだ

ろう。デンバーからやって来た大学生はネットで調べたらしいが趣味のトレッキ

ングの日本版ってところか?外国人にとって「四国遍路」は「安心して一人旅の

出来る場所」なのだ。勿論日本人にも安心して一人旅出来るからブームになる。

遍路文化をアピールしたからといって若い人が来るのではないと思う。こんな時

代だからこそ「自分探し」のキャッチフレーズと四季折々の自然の中八十ハカ所

を巡り目的を遂げ達成感を得る。それが何か一つの事を最後までやり遂げてみた

いという今の若い人のファッション感覚に合っているのだと思う。たくさんの人

と出会いお接待を受け、そこから信仰、遍路文化にも興味を持つようになってい

くのだろう。

「なんでも鑑定団」の中島誠之助氏が「伝承」とは昔のままの姿で後世に伝える

事 (善光寺の講などはその例だろう) 「伝統」とは昔の姿を今の時代に即して後世

に伝える事 。焼物にしても昔とは土や素材や空気も異なるから昔と同じ物は出来

ないと述べていた。「遍路」も本来の弘法大師を信奉する熱心な信仰心に基づく

もの、前回述べた過去のある時期のマイナスなもの、これから旅する人ニーズに

合わせた新しい形の「遍路」も出てくるかも知れない。別言すると「四国遍路」

はハードであり各人はそれぞれのソフトを持って成り立つのだろう。

それら全てを受け入て「遍路」は続くよどこまでも?

世界遺産を目指すのは地域起こしの意味があるがその点「四国遍路」はどうだろ

うか?遍路は霊場巡りという目的を持ったものだ。今でも「善通寺」にはたくさ

ん人は来るが町が潤うということはない。歩き遍路は別にして宿となる所とそう

でない所、霊場間でも人気のある所とそうでない所、地域間に格差が生じるので

はないか?登録はなったが車が増え道は混雑するだけで我が町には泊まりもせず

観光もしないでお参りが済むとさっさと次に行ってしまう。(これは大抵の所の今

の現状でもあるのだが)。人は減るは商店街はさびれるは、かといって名案は浮か

ばず「世界遺産」登録で町の活性化に期待したがこんな筈ではなかったと悔む地

域が出てくるのではないか?お接待も人が増え過ぎれば基金でもしてなけりゃ大

変だ。世界遺産と浮かれてはいられない。結構一般市民はクールだ。

この点についてはあらためて








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