カラオケ喫茶アンソロジーノート(3) 冬の夜
燈火(ともしび)ちかく衣縫(きぬぬ)う母は春の遊びの楽しさ語る
居並ぶ子供は指をおりつつ日数かぞえて 喜び勇む
囲炉裏火(いろりび)はとろとろ外は吹雪
童謡「冬の夜」
昭和30年前後の北国の農村が舞台だと思うのですが、凍てつく真冬の夜。
家族が囲炉裏を囲んで、貧しいけれどあったかくて、優しくて、幸せに
包まれながら時間がゆっくりゆっくりと過ぎていく。
そんな光景は日本全国至るところにあったと思う。手あぶり火鉢で家族が
体を寄せあい温め合う。体が暖かくなると共に心も暖かくなる
そんな時代があった。