大和レジデンスオーナーの独り言 (28) 「鉄の女逝く」
8日 マーガレット・サッチャー元英国首相が亡くなった。
英国初の女性保守党党首、女性首相として1979年から1990年まで10年以上に渡って政権を担った。
後にドイツ初の女性首相メルケル等が誕生したが、世界で活躍した最初の女性政治家である。
その強力な指導力と信念から「鉄の女」の異名をとった。
アルゼンチンと領有権を争った南大西洋のフォークランド諸島、いわゆる「フォークランド紛争」
ではかつての大英帝国のエリザベス女王のごとく大艦隊を送り込みアルゼンチン軍を打ち破った。
内政では不況にもかかわらず、「ゆりかごから墓場」の下の高福祉政策によりあまり働かない
労働者。強い労働組合によるストライキの多発で低迷する経済。これら「英国病」におおなたを
振い経済再生に大きな役割をはたすとともに社会構造にも大変革をおこした。
サッチャーリズムとよばれる電話やガス、水道、航空の国有企業の民営化、規制緩和、金融シス
テム改革などである。又これら改革の邪魔となる労働組合を徹底的に叩いた。
日本でもこの頃中曽根康弘内閣の下国鉄の民営化等がおこなわれた。
所得税、法人税の引き下げの反面、消費税の引き上げをおこなった。(明らかに金持ち優遇税制
だと思うが)
経済再生には成果をおさめたが、反面失業者の増加、貧富の差の拡大と何処かの国と同じような
問題を抱えた。
徹底した「反共主義主義者」で当時のニュースでヤジを飛ばす野党議員に「シャラップ!このコミュニストが!」と怒鳴りかえしていたのを強烈におぼえてる。
サッチャー語録に「言ってもらいたい事があるなら男に頼みなさい。やってもらいたい事がある
なら女に頼みなさい」
何と頼もしい言葉か!女性は天性として政治家に向いているのでは?
日本では女性の首相どころか閣僚の登用にしても話題作りが実情だ。
それどころかもっと身近な首長だって今迄で知事6名、市長24名、特別区長2名、町村長24名と
いうお粗末。善通寺にいたっては市議でさえ18人中2名。
「やってもらいたい事を女政治家に頼めばこの国はもっとよくなるのでは」