大和レジデンスオーナーの独り言 (40) 食品偽装みんなで謝れば怖くない
連日有名ホテルやデパートの「食品偽装」で新聞やテレビがにぎやかだ
まずどうしてこういう事が起きるのかというと日本農林規格( J A S)の定める食材や加工食品の
規格や表示基準は小売店のパックされたものを対象とし、レストランのメニューや料理には適用
されないからだ。
そこに各名門ホテルやレストランの料理長や職場責任者が目を付けた。
消費者は場末の怪しげな店ならいざ知らず「一流」と冠がつくお店のメニューに車エビと記載さ
れていれば誰もブラックタイガーだとは思わない。
目的は全く客 (消費者 ) を無視した「利益優先」の姿勢。即ち経営姿勢の問題だ。経営者が謝罪の
ポーズをとり現場がどうのこうのといってもコスト削減と売り上げ増の経営の問題だから経営者の
責任以外何物でもない。またいつから騙されていたのかという疑問は解決していない。
メニューに対する信頼という点に関しても客との「ズレ」を感じる。「霧島ポーク」と表示した
以上それを出すことが出来なければ信用にかかわるとでもと思ったのだろうか?同等の美味しい
黒豚なら客は文句はないはずだ。
今回の騒動の一番の問題は外食店トップのお店のメニューの虚偽は客の「 食 」の信頼や安心に対
する裏切りに止まらず消費者の「品質の保証」の担保にも不信を生じさせる可能性がある事だ。
例えば一流デパートで売っているブランドのバックは高くても「本物」であると信頼するから安心
して購入する。一流の店が高級カシミア100%と謳っていればそこいらの店のカシミアとは全然違う
と信頼する。あそこのお店に置いてあるなら間違いない、あの店で買えば安心だ。そういうサービス
を提供してくれる場所が存在する。その際たる場所が今回の騒動の渦中にいる。
客本位の誠実と正直で信頼を得ているお店が少しでも白い目で見られれば迷惑きわまりない
消費者も確かな眼を持つことも大切という意見もあるが悲しきかな我々庶民には……「有名」という
肩書きに頼るしかない。また「有名店」も長きにわたって客とお店の信頼関係を培ってき、それを
格式や文化と言ってもいい位なものに高めてきたはずだから。
結局利益優先で客を大事にしなかったことで「客離れ」という大損失を被った。2、3年たっても
ほとぼりは醒めない。消費者はそれ程バカではない。一度失った信頼は生半可なことでは戻らない
今日はこれでおしまいにしてサプリを飲まなきゃ。……?飲んでるサプリには「国産」と書いてるが
中国産ではないだろうな?